皆さんこんにちは! 「ホピ子製作日記」のオープンブログの第2弾になります。数多くの皆さんに「ホピ子復活プロジェクト」にご参加頂き、本当に感謝しています。
9月18日のプロジェクトスタート以来、9月23日時点で約900人の皆さんから1300万円以上の支援を頂き、真っ暗になった8月の富士からは少し灯りがみえてきました。
正直にいうと、自分のメンタルはボロボロで、表に出る仕事では常に前向きに元気な姿を見せているつもりですが、そんな時間の後には必ずその反動でものすごく落ち込む時間があり、このまま頑張れないんじゃないかなって思ってしまいます。でもその度にレース仲間からの励ましや支援の声、そして皆さんからの支援と応援のメッセージを頂くことで、折れそうになる自分の心を支えてもらい、また頑張れる、また頑張ろうと思えます。
そしてガレージに戻ると、うちの連中が必死にホピ子の修復を頑張っている姿を見て、落ち込んでいられないっていつも奮起しています。とにかく今は1mmでも前に進む! 希望を持って、皆さんから頂いた勇気をエネルギーに、なるべく早くホピ子の走る姿をお見せできるように頑張っていきます。
今日は、ホピ子の修復に舵を切った経緯と、これからの段取りをお話したいと思います。
富士でのあの炎上を見た時には「もう終わった…」と、正直思いました。ホピ子の製作費、そして3度の大きなクラッシュにより、何年もコツコツ貯めてきた資金は底をついていましたので、この先どうしようもないなと。前回のブログでお話した通り、我々の活動趣意は「若い職人を育てる」こと。レースに参戦するためには他の選択肢もあったのですが、みんなで話し合った結論は「自分たちが作ったクルマでレースに参戦する」ということでした。これは、SNSでファンの皆さんからの「辞めるな!」というメッセージと支援の声に勇気と希望をもらえたことが大きかったです。やはりブレずに進もうと。尽きた資金は、これまで同様みんなでコツコツ働きながら、そしてファンの皆さんや仲間からの支援のお申し出に甘えさせて頂き、できるだけ早い復帰を叶えようと、そう思いました。
そして、早期復帰とコストのことを考えたとき、残ったパーツを使用してホピ子を修復することが一番良い選択肢でした。ようやく表彰台、そして優勝も見えてきそうだった手前で終わることも辛いなということで、ホピ子復活に舵を切った次第です。
そうと決めた後、まずはレースに出ない分の余っている予算で、まずは足の長いパーツの発注をしています。そして残ったフレームのダメージ検証を行いました。現在、その測定結果は出ておりレポートを作成中ですが、こちらはしっかりと審査され安全を確認したうえで使用の許可が得られることになっています。この件については随時ご報告をさせて頂きたいと思います。
ホピ子のほとんどのパーツは手作りですので当然時間はかかりますが、これまでもクラッシュのたびに気になっていたところは機能的に作り直し、より良くなっていたので、今回も更に綺麗で機能的になって戻ってくることと思います。デザイナーのきのっぴ(木野)も、やりたいことがいっぱいあるみたいなので、私の目を盗んで色々仕込んでくることでしょう。
もちろん今後のパスワード付き「ホピ子製作日記」では、この製作風景や経緯を綴っていきます。今日この後、鍵付きブログ1回目で、現在のフレームの状況をお見せしたいと思っています。
まだまだトンネルの出口は遠い道のりですが、希望の灯りを頼りに仲間と一緒にコツコツと進んでいきます。どうか皆さんも我々と一緒に、冒険を楽しみながら見守ってもらえればと思います。
それでは次の「ホピ子製作日記」をお楽しみに!