「自分たちの作ったクルマで、レースに参戦する」
これが、私たち「つちやエンジニアリング」がやりたいことであり、そしてやるべきことだと考えています。
“昔ながら”の町工場プライベーターであるつちやエンジニアリングは、「技術」と「情熱」だけは絶やさずにこれまで52年間やってきました。その結晶がスーパーGTに参戦していたGRスープラ・通称「ホピ子」でしたが、2023年シーズンの第4戦富士ラウンドで炎上してしまい、大事な大事なクルマを失ってしまいました。何年も働いて貯めてきたお金で製作したクルマでしたので、また作り直すには少なくても5、6年はかかってしまう状況で、現実的にそれはスーパーGTからの撤退を意味します。
これまでも2009年にチーム解散がありました。この時も資金不足が原因でした。2015年に復帰できましたが、やる気もある・情熱もある・技術もある、そんな職人たちの活躍の場が資金不足により失われる。これが現実です。そこに抗い、もがき続けることがプライベーターの宿命なのかもしれません。
そして再び存続の危機が訪れました。今回はこれまでで一番大きな“壁”のように感じています。でもSNSでのたくさんの皆さんの支援の声を拝見して、もしかしたらこの壁を越えられるかもしれないと、大きな勇気と希望を頂きました。本来、やりたいことであれば自分たちのできる範囲でということが筋だとは思いますが、多くのモータースポーツファンの皆さんの温かい応援によってプライベーターが生き残れるなら、それは素晴らしいことだと、そう感じました。
「ホピ子の走る姿をまた見たい!」「日本のプライベーターの灯を消すな!」という皆さんの想いも一緒に、スーパーGTのステージに復帰したいと強く思います。
先代・土屋春雄が育ててきた職人たちはまだまだ若い、まだまだこれからの“ひよっこ”です。そして、これからの次代を担う若い職人たちです。このみんなの成長と、ホピ子の走る姿を皆さんと一緒に見ていきたい——。
つちやエンジニアリングがある限り、職人の魂と共にあり続けたいと思います。
ブレずに、頑なに。
ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。