ホピ子製作日記:公開 #07

皆さんこんばんは。土屋武士です。
今日はレース界の職人、今西さんの話をしたいと思います。

SNSでも何人もの人が投稿していますが、先日亡くなってしまいました。僕にとっても親父のような人だったのですごく甘えたし、すごく頼りにしていた大好きな人でした。

話すと親父と同じことを言う、根っからの職人、根っからのレース屋、そして愛に溢れていた人でした。

僕がチャンピオンを獲ったマザーシャシーの大部分のパーツを親父と一緒に楽しそうに作ってくれた今西さん。

今西さんのパーツが壊れてスポンジバリアにクラッシュしたこともありました(^^;

次から次へといいモノに改良していく今西さん。
同じモノや簡単なモノを作ることが嫌いな今西さん。

ホピ子スープラのパーツで、コストを考えシンプルな設計のパーツを頼んだ時に、図面と同じモノと一緒に、すごく凝った作りのパーツをオマケで持たせてくれて一言
「俺につまらんもんを作らせるな」
とデザイナーのきのっぴに言っとけと…。

それ以来、きのっぴは今西さんに頼むパーツは、今西さんが楽しめるように凝った図面しか依頼しないようになったのは言うまでもありません。

親父が亡くなる少し前に、「誰に会いたい?」って聞いたら「今西さん」って。

今西さんも、「親父と仕事してる時が一番たのしいんよ」っていつも言ってくれてました。

親父が癌で入院中のとき、僕は親父を心配させたくなくて、いない間のクルマの整備や改良をする時には、必ずそのパーツを今西さんに見てもらって相談にのってもらっていました。そのおかげで随分安心させることができたと思います。

そんな今西さんがいなくなってしまいました。すごく寂しいです。それにホピ子のパーツも、、すごく凝った設計の、重要な場所のパーツを作り途中でいっちゃいました。

でも、、

残してくれたパーツや想いはしっかりと受け継いで、しっかりとレース屋としてやっていきたいと思います。

今までたくさん甘えさせてもらったので、これからは自分たちの世代がこれからの若い人たちに、「親父や今西さんの時代の人たちは、何にもないところからクルマを作ってきたんだぞ」ってことを伝えていって、一人でも本当の“レースバカ”を育てていきたいと思います。

ホントに親父や今西さんみたいな本物のレースバカは今の時代なかなか生まれないかもしれませんが、、

でも、純粋に頑なに、やり続けることで、可能性を途切れさせないことはできるはず。

僕からのたむけは、レース屋をやり続けることで示したいと思います。

ホントにバカ!

ホントに優しかった…

親父と一緒にそっちで楽しんでくださいね!

ありがとうございました!!

Pure Racing Heart Forever.

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